iPhoneの部品と修理の履歴について

iPhoneを修理に出したことがある場合は、部品と修理の履歴を調べ、修理の際にAppleの純正部品が使用されたかどうかを確認することができます。iPhoneを売却/譲渡した場合は、新しい持ち主もデバイスの修理履歴を確認することができます。

部品と修理の履歴

iOS 15.2以降では、「設定」>「一般」>「情報」で、iPhoneの部品と修理の履歴を確認します。

iPhoneを修理に出したことがある場合は、「設定」>「一般」>「情報」に「部品とサービスの履歴」セクションが表示され、修理がAppleの純正部品とプロセスを使用して行われた場合は、その部品の横に「純正部品」と表示されます。部品が非純正部品と交換されていた場合や、部品が正常に機能していなかった場合など、状況によっては「不明」のメッセージが表示されます。

iOS 18を搭載したiPhone 15以降では、その部品が過去に別のiPhoneに使用されていた/取り付けられていたことがある場合は、「Used」(使用済み)というメッセージが表示されます。

このように表示されても、iPhoneは問題なく使えます。

2つのApple純正部品が交換されている場合の「部品とサービスの履歴」画面

iPhoneのモデルに応じて、以下の部品に関する情報を入手できます。

バッテリー

ディスプレイ

ロジックボードアセンブリ

TrueDepthカメラ

背面カメラ

iPhone 12以降の各種モデル

iPhone 11の各種モデル

iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone SE(第2世代および第3世代)

iOS 15.2より前のバージョンのiOSでは、交換された部品が「不明な部品」かどうかしか確認できません。

部品が複数回修理されている場合、直近の修理の情報だけが表示されます。

部品と修理の履歴に関する情報はAppleが収集し、ご利用のiPhoneのデバイス情報記録の一部として保管します。この情報は、安全性の解析、修理アシスタントの改善、今後の製品の品質向上のために使われます。

Apple純正部品について

Apple純正部品は、製造時にAppleのサーバにアップロードおよび保存されているデータを用いて個別にキャリブレーションされており、その後、修理を完了する際にこのデータが取り込まれます。このキャリブレーションのプロセスを経ることで、Apple純正部品は、性能、セキュリティ、プライバシー、安全性に関する期待を確実に満たすことができます。

修理を完了しないままデバイスをお使いいただくこともできますが、そのような部品はキャリブレーションされた部品と比べて性能が劣る場合があります。その部品のキャリブレーションプロセスが完了するまでは、Face IDやTouch IDでデバイスをロック解除したり、アプリにサインインしたりすることができません。修理アシスタントで修理を完了するまで、デバイスの「部品とサービスの履歴」では、部品の横に「修理を完了」と表示されます。

修理サービス時にAppleの純正部品が使用され、キャリブレーションプロセスが実施された場合は、その部品名の横に「Genuine」(純正)または「Used Part」(使用済みの部品)と表示されます1。修理サービスの完了後にiPhoneをインターネットに接続し、部品名をタップすると、修理サービスの実施日などの詳細情報が表示されます。

ディスプレイに関するApple純正部品の情報画面

「不明な部品」のメッセージについて

不明な部品不明な部品」のメッセージが表示される理由にはいくつかのことが考えられ、たとえば交換部品が以下の状態である場合に表示されます。

  • 非純正部品である

  • 正常に機能していない

  • 修理完了後に検証とiPhoneへの関連付けが行われていない

  • 改造されている、またはその他の理由で検証できない

「不明な部品」メッセージが表示されている「部品とサービスの履歴」画面

不明な部品が検出された場合は、修理後に初めて iPhone のロックを解除したときに通知が表示され、5日後にもう一度通知が表示されます。

ディスプレイやバッテリーに関しては、「Appleにより、このiPhoneの情報がアップデートされました」という通知が表示される場合もあります。これは安全性の解析と今後の製品の改善のために、このiPhoneのデバイス情報記録をAppleが更新したという意味です。

コンポーネントの問題によってデバイスの機能に著しい影響が及んでおり、問題解決のために注意が必要な場合は、iPhoneに一度だけ通知が表示されます。このような通知は、問題が検出された後にiPhoneのロックを初めて解除したときに表示され、「部品とサービスの履歴」セクションの通知は、ユーザによって閉じられるまで表示されます。

「部品とサービスの履歴」にFace IDの問題に関するメッセージが表示されているところ。

「Face IDの問題が検出されました」メッセージについて詳しくはこちら

「モバイル通信の問題が検出されました」「超広帯域無線の問題が検出されました」「Apple Payの問題が検出されました」メッセージについて詳しくはこちら

修理オプションについて

iPhoneの修理が必要な場合は、いくつかの選択肢から選ぶことができます。ほとんどのお客様にとって、Apple製品は、認定技術者を擁する専門の修理サービスプロバイダにApple純正部品を使って修理してもらうのが一番安全で安心です。Apple純正部品を扱えるプロバイダは、AppleおよびApple正規サービスプロバイダです。独立系修理プロバイダも、Apple純正部品を取り扱うことができます2。Apple純正部品はデバイス内に正確に収まるように精密に設計されており、最善の性能、安全性、信頼性を提供します。AppleおよびApple正規サービスプロバイダによる修理は、Appleの製品保証の対象になります。

お住まいの地域にもよりますが、お近くのApple StoreやApple正規サービスプロバイダへご来店いただくか、iPhoneをAppleリペアセンターに送る配送修理をご利用いただく形で、iPhoneの修理を保証修理または保証対象外修理にて承っています。独立系修理プロバイダによる保証対象外修理やセルフサービス修理でも、Apple純正部品を利用できます。3

トレーニングを受けていない個人が修理したり、非純正の部品を使って修理した場合、デバイスの機能、安全性、セキュリティ、プライバシーが損なわれるおそれがあります。

関連情報

  1. 過去に使用されていた部品は、別のiPhoneでも機能するかもしれませんが、以前の使用や変更によって、性能や品質に一貫性がない場合があります。

  2. 独立系修理プロバイダは、Appleの純正部品、ツール、トレーニング、サービスガイド、診断プログラム、リソースを利用できます。独立系修理プロバイダによる修理は、Appleの製品保証やAppleCareプランの保証対象にはなりませんが、プロバイダ独自の修理保証が適用される場合があります。

  3. セルフサービス修理では、電子デバイスの複雑な修理をしたことがあるお客様に、Apple の純正部品、ツール、修理マニュアルを利用してご自身で保証対象外の修理を実施していただけます。セルフサービス修理は、現時点では、2021年以降に発売された一部モデルのiPhoneを対象に、一部の国や地域で利用できます。修理マニュアルの閲覧や対象モデルの部品の発注には、「Self Service Repair」ページをご利用ください。

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