AirPods Pro 2でヒアリング補助プログラムを使う

AirPods Pro 2には、軽度から中程度の難聴が認められる方向けの臨床グレードのヒアリング補助プログラムと、音楽やビデオ、通話をもっとクリアに聞き取りやすくするメディアアシスト機能が備わっています。

ヒアリング補助とメディアアシストを設定するには、最新のファームウェアがインストールされ、iOS/iPadOS 18.1以降を搭載したiPhone/iPadとペアリングされているAirPods Pro 2が必要です。

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ヒアリング補助プログラムを利用できる国/地域

ヒアリング補助プログラムの設定と使い方

ヒアリング補助プログラムは、ユーザがデバイス上で行ったヒアリングチェックの結果や、聴覚専門医によるオージオグラムの結果に基づき、一人ひとりの聞こえ方に合わせて、AirPodsの音をカスタマイズします。ヒアリング補助プログラムは、軽度から中程度の難聴が認められる18歳以上の方を対象としています。

ヒアリング補助プログラムを設定する

  1. AirPodsのバッテリーが十分に充電されていることを確認してください*。

  2. AirPodsを耳に着けた状態で、ペアリングしてあるiPhoneまたはiPadに接続し、「設定」>お使いのAirPodsの順に選択します。

  3. 「聴力補助」をタップします。

  4. ヒアリングチェックをまだ行っていない場合は、「ヒアリングチェック」をタップします。すでにヒアリングチェックを行っている場合(または医師によるオージオグラムの結果を使う場合)は、「前回の検査結果を使用」をタップします。

  5. 画面の案内に従って、以下のいずれかを行います。

    • 前回のヒアリングチェックの結果を使用して、ご自身の聞こえ方に合わせてAirPodsを設定する場合は、該当する結果をリストから選択してタップし、「次へ」をタップします。

    • 聴覚専門医によるオージオグラムの結果を使用する場合、その結果をまだ追加していない場合は、「聴力検査の結果を追加」をタップして、画面の案内に従います。追加した検査結果は、ヘルスケアアプリで確認することができます。

  6. 「ヒアリング補助を設定」>「開始」>「次へ」>「ヒアリング補助をオンにする」の順にタップします。検査結果によっては、「ヒアリング補助」ではなく「メディアアシスト」をオンにするよう促すメッセージが表示される場合があります。メディアアシストについて詳しくは、こちらをご覧ください。

ヒアリング補助プログラムに慣れるには、しばらく時間がかかるかもしれません。快適にお使いいただくため、慣れるまでの間、ヒアリング補助の設定を徐々に微調整してください。

ヒアリング補助の設定はAirPodsに保存されるので、ペアリングしてあるデバイスが近くになくても、最新の設定でヒアリング補助を使い続けることができます。

AirPods Proの音量増幅レベルやバランスなどの設定を調整する

iPhone、iPad、Mac(macOS Sequoia 15.1以降が必要)で、音量増幅レベル(AirPodsで周囲の音をどれくらい増幅するか)、左右バランス、トーン、「会話を強調」などの設定を調整することができます。これらの設定にすばやくアクセスできるよう、コントロールセンターから設定を調整できるようにしておくとよいでしょう。

  1. AirPodsを耳に着けた状態で、ペアリングしてあるデバイスに接続します。

    • iPhoneまたはiPadで、「設定」>[お使いのAirPods]の順に選択し、「聴覚・聴力」の下の「聴力補助」をタップします。

      iPhoneの「AirPods」の設定の「聴覚・聴力」の下に「聴力補助」が表示されているところ。
    • Macでは、Appleメニュー  >「システム設定」と選択し、左のサイドバーでお使いのAirPodsをクリックして「聴覚・聴力」をクリックします。

      macOSの「AirPods Pro」の設定に「聴覚・聴力」が表示されているところ。
  2. 「調整」をタップ/クリックします。

  3. 周囲の音をAirPodsでどれくらい増幅するか調整するには、「音量増幅」スライダを左右にドラッグします。音量の増幅加減はコントロールセンターでも調整できます。ヒアリング補助の音量増幅レベルは、デバイスの音量ボタンでは調整できません(このボタンではデバイスで再生中のメディアの音量を調整できます)。

  4. AirPodsのタッチコントロールを上下にスワイプして音量増幅レベルを調整できるようにするには、「スワイプして音量増幅を制御」をオンにしておきます。この機能が利用できるのは、外部音取り込みモードになっており、ペアリングされているデバイスでメディアが再生中ではない場合のみです。

  5. 左右のAirPodsのバランスを調整するには、「バランス」スライダを左右にドラッグします。

  6. AirPodsで増幅した音の音質を明るくするには、「トーン」スライダを右にドラッグします。より暗く、明るさを抑えたトーンにするには、スライダを左にドラッグします。

  7. AirPodsが拾う環境の雑音(扇風機や道路の音など)を低減するには、「環境雑音除去」スライダを右にドラッグします。こうすることで、騒がしい環境でも、より明瞭に聞こえます。

AirPods Pro 2の設定を変更すると、ほかのデバイスにも設定が引き継がれます。AirPodsを複数お持ちの場合は、それぞれに設定が必要です。

コントロールセンターで音量増幅レベルを調整する

AirPodsの音量増幅レベルは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchのコントロールセンターで調整することができます。

  • iPhoneまたはiPadで調整するには、コントロールセンターを開き、音量コントロールを長押しして、音量増幅コントロールnull を調整します。2つの音源の音量を別々に調整することができます。たとえば、ヒアリング補助プログラムの音量増幅を使いながらiPhoneで音楽を再生する場合は、2つの音源の音量をうまく組み合わせて、最適な聞こえ方にすることができます。

    iPhoneのコントロールセンターに音量スライダと音量増幅スライダが表示されているところ。
  • Apple Watchで調整するには、コントロールセンターを開き、ヒアリング補助ボタンnull をタップしてスライダをドラッグします。

    Apple Watchのコントロールセンターにヒアリング補助コントロールが表示されているところ
  • Macで調整するには、コントロールセンターnull を開き(またはメニューバーのAirPods Proアイコンnull をクリックし)、音量増幅コントロールnull を調整します。Macで再生中のメディアの音量は、通常の音量コントロールまたはデバイスの音量ボタンで別々に調整できます。

    macOSのメニューバーの「サウンド」コントロールに音量スライダと音量増幅スライダが表示されているところ

iPhoneまたはiPadのコントロールセンターでほかの設定を調整する

コントロールセンターの聴力補助のコントロールで、トーン、環境雑音除去、「会話を強調」などのほかの設定も調整できます。ヒアリング補助プログラムを設定すると、コントロールセンターに聴力補助のコントロール類が自動的に追加されます。

  1. デバイスのコントロールセンターを開きます。

  2. 聴覚コントロールnull をタップしてから「聴力補助」をタップし、聴力補助の設定を調整します。

    コントロールセンターの聴力補助のコントロール類

ヒアリング補助の「会話を強調」を使う

目の前にいる相手との会話の声がより明瞭に聞こえるようにするには、「会話を強調」をオンにします。「会話を強調」は、1対1の会話で相手が目の前にいる状況で使うのが最適です。

  • iPhoneまたはiPadで、「設定」>お使いのAirPodsの順に選択し、「聴覚・聴力」の下の「聴力補助」をタップして「調整」をタップし、「会話を強調」をオンにします。

  • Macでは、Appleメニュー  >「システム設定」と選択し、左のサイドバーでお使いのAirPodsをクリックして「聴覚・聴力」をクリックします。「ヒアリング補助」の下の「調整」をクリックし、「会話を強調」をオンにします。

iPhoneまたはiPadのコントロールセンターで「会話を強調」のオン/オフを切り替えることもできます。

ヒアリング補助のノイズコントロールモードについて

ヒアリング補助プログラムで周囲の音が増幅されるのは、外部音取り込みモードになっている場合のみです。メディアアシストを使うと、あらゆるノイズコントロールモードで、音楽やビデオ、通話がより明瞭になります。

メディアアシストの設定と使い方

メディアアシストを使うと、ヒアリングチェックの結果に基づいたオーディオ調整を音楽やビデオ、通話の音声に適用することができます。

  1. AirPodsを耳に着けた状態で、ペアリングしてあるデバイスに接続します。

    • iPhoneまたはiPadで、「設定」>お使いのAirPodsの順に選択し、「聴覚・聴力」の下の「聴力補助」をタップします。

    • Macでは、Appleメニュー  >「システム設定」と選択し、左のサイドバーでお使いのAirPodsをクリックして「聴覚・聴力」をクリックします。

  2. 「調整」をタップ/クリックして「メディアアシスト」をオンにします。

  3. ヒアリングチェックの結果に基づいたオーディオ調整をデバイスで再生する音楽やビデオに適用するには、「ミュージックとビデオを調整」をオンにします。

  4. オーディオ調整を電話やFaceTimeでの通話に適用するには、「通話とFaceTimeを調整」をオンにします。

  5. ヒアリング補助をオンにしているときは、以下の方法で、通話の音量やデバイスで再生中の音楽やビデオの音量を調整することができます。

    • デバイス上の音量ボタンを使います。

    • iPhoneまたはiPadの場合は、コントロールセンターを開いて、「音量コントロール」を長押しし、音量コントロールnull を調整します。ヒアリング補助もオンになっている場合は、ヒアリング補助の音量増幅コントロールnull を別々に調整することができます。

    • Macの場合は、コントロールセンターnull を開き、「サウンド」の下の音量コントロールを左右にドラッグします。

Apple MusicやPodcastなど、大半のメディアアプリには、アプリ独自の音量コントロールが備わっているため、AirPodsで音楽やビデオなどのメディアの音量に問題がある場合は、再生に使っているアプリを必ずチェックしてください。

*ヒアリング補助が正常に機能するには、AirPodsが充電されていなければなりません。バッテリー残量が少なくなると、片方または両方のAirPodsでバッテリー残量が少ないことを知らせる音が鳴り、通知が届きます。バッテリー残量が10パーセントになると1回鳴り、AirPodsの電源が切れてしまう直前に2回目の音が鳴ります。AirPodsと充電ケースの充電方法や、AirPodsのバッテリーを長持ちさせる方法については、こちらの記事を参照してください。

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