iPadのeSIMについて
eSIMについてご説明し、eSIM対応のiPadモデルや、iPadでeSIMを設定する方法についてご案内します。
eSIMとは?
eSIMは業界標準のデジタルSIMです。物理的なSIMを使わなくても、通信事業者(キャリア)のモバイル通信プランをアクティベートすることができます。一部のiPadモデルでは、eSIMを使ってモバイルデータ通信プランを設定できます。eSIMは、Wi-Fiの圏外でも、お使いのiPadをモバイルデータ通信に接続するための便利で安全な方法です。
iPadには、8個以上のeSIMを保存しておいて、必要に応じてすぐに使うことができます。海外旅行の際は、契約中の通信事業者を使って海外でローミングするすることも、旅行先の国や地域でeSIMに対応している現地の通信事業社からeSIMを購入することもできます。
iPadのモバイルデータ通信について詳しくは、こちらをご覧ください。
必要なもの
eSIM対応のiPad
iPad Pro 13インチ(M4)Wi-Fi + Cellular*
iPad Pro 12.9インチ(第3~第6世代)Wi-Fi + Cellular
iPad Pro 11インチ(M4)Wi-Fi + Cellular*
iPad Pro 11インチ(第1~第4世代)Wi-Fi + Cellular
iPad Air 13インチ(M2)Wi-Fi + Cellular*
iPad Air 11インチ(M2)Wi-Fi + Cellular*
iPad Air(第3~第5世代)Wi-Fi + Cellular
iPad mini(A17 Pro)Wi-Fi + Cellular*
iPad mini(第5および第6世代)Wi-Fi + Cellular
iPad(第7世代~第10世代)Wi-Fi + Cellular
中国本土でeSIMを使用してモバイルデータ通信プランをアクティベートできるのは、中国本土でeSIMに対応しているiPadモデルのみです。詳しくは、China Unicom にお問い合わせください。
お使いのiPadのモデルを識別する方法については、こちらを参照してください。
* iPad Pro (M4) Wi-Fi + Cellular、iPad Air (M2) Wi-Fi + Cellular、iPad mini (A17 Pro) Wi-Fi + Cellularモデルは、 eSIMを使ってアクティベートされます。これらのモデルには物理的なSIMカードは搭載されていません。
eSIMを使う
eSIMを使ってiPadのモバイルデータ通信をアクティベートする方法はいくつかあります。iPadでeSIMを使ってモバイルデータ通信プランを設定するには、eSIMキャリアアクティベーションを使う、別のiPadからプランを転送する、既存のiPhoneモバイルデータ通信プランに追加する、新しいプランを探す、QRコードを使う、通信事業者のiPadアプリを使うといった方法があります。
eSIMキャリアアクティベーションを使う
ご契約先のプロバイダがeSIMキャリアアクティベーションに対応している場合は、iPadに新しいeSIMを割り当てることができます。購入時にiPadにeSIMが割り当てられていた場合は、iPadの電源を入れ、画面の案内にそって設定するだけで、eSIMがインストールされます。
iPadの設定後にeSIMについて通信事業者に問い合わせ、eSIMキャリアアクティベーションを設定してもらった場合は、以下の手順を実行してください。
「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」という通知が表示されたら、この通知をタップします。
設定アプリで、「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」をタップします。
「続ける」をタップします。
アクティベートしたプランを物理的なSIMカードのプランの代わりに使う場合は、SIMカードを取り外します。その後、iPadを再起動してください。
別のiPadからプランを転送する
一部の通信事業者は、その事業者に問い合わせなくても、以前使っていたiPadから新しいiPadに電話番号を転送できるeSIMクイック転送を利用できるようにしています。設定中にモバイル通信プランを転送するように求められた場合は、画面の案内にそって操作してください。
設定後、別のiPadからeSIMを転送することもできます。
iPadに最新バージョンのiPadOS が搭載されていることを確認してください。
「設定」>「モバイルデータ通信」>「iPadプランを転送」の順に選択します。
目的の回線の横に転送ボタンが表示されている場合は、そのボタンをタップします。
画面の指示にそってサービスを転送します。アクティベーションが完了するまで数分かかることがあります。
転送ボタンが表示されない場合や、プランを転送できない場合は、適宜、通信事業者にお問い合わせいただく必要があります。1
既存のiPhoneプランに追加する
通信事業者が対応している場合は、既存のiPhoneモバイル通信プランにiPadを追加することで、モバイルデータ通信プランを設定できます。
iPadに最新バージョンのiPadOS が搭載されていることを確認してください。
「設定」>「モバイルデータ通信」>「iPhoneのプランに加入」の順に選択し、画面の指示に従ってください。
「iPhoneのプランに加入」を選択できない場合は、iPadでWi-Fiが有効になっていて、iPhoneとiPadの両方で同じApple Accountにサインインしていることを確認してください。
新しいプランを探して設定する
一部の通信事業者は、iPadで直接モバイルデータ通信のプランの購入と設定ができるようにしています。最寄りの利用可能な通信事業者の一覧を表示するには、位置情報サービスがオンになっていることを確認してください。「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」の順に選択し、「位置情報サービス」をオンにします。
iPadに最新バージョンのiPadOS が搭載されていることを確認してください。
「設定」>「モバイルデータ通信」>「新規プランを探す」
最寄りの通信事業者の一覧から通信事業者を選択します。
画面の指示に従って、iPadで新しいモバイルデータ通信プランを設定し、アクティベートしてください。
QRコードを使う
通信事業者から提供されたQRコードを使って、iPadでeSIMをアクティベートできます。
iPadの初期設定中にQRコードを使ってeSIMをアクティベートするには、以下の手順を実行してください。
「モバイル通信を設定」画面が表示されたら、「QRコードを使用」をタップします。
画面の指示に従います。
iPadの設定後、QRコードを使ってeSIMをアクティベートするには、以下の手順を実行してください。
通信事業者に問い合わせてQRコードを入手します。
カメラアプリを開いてQRコードをスキャンします。「モバイル通信プランが検出されました」という通知が表示されたら、その通知をタップします。
iPadOS 17.4以降を搭載したiPadをお使いで、通信事業者からメールで、または通信事業者のWebページからQRコードを受け取った場合は、QRコードを長押しして「eSIMを追加」をタップします。
「続ける」をタップします。
「モバイル通信プランを追加」をタップします。
eSIMをアクティベートする際の追加認証として、確認コードの入力を求められた場合は、通信事業者から提供された確認コードを入力してください。
eSIMのその他のアクティベーション方法
一部の通信事業者は、iPadでモバイルデータ通信プランを設定できるように、その他のeSIMアクティベーション方法に対応している場合があります。
リンクを使う
通信事業者からeSIMをダウンロードしてアクティベートするためのリンクを受け取った場合は、以下の手順を実行してください。
iPadOS 17.4以降を搭載したiPadでリンクをタップします。
新しいeSIMのアクティベートに関する通知が表示されたら、「許可」をタップします。
「続ける」をタップします。
通信事業者の専用アプリを使う
通信事業者がアプリを使ったeSIMのアクティベートに対応している場合は、App Storeから通信事業者のアプリをダウンロードして、画面の指示通りに手続きしてください。
海外旅行中にiPadでeSIMを使う
海外旅行中にeSIMを使う場合の選択肢とメリットについてご説明します。
ご契約中の通信事業者で、国際ローミングが料金に含まれているデータ通信プランが用意されている場合があります。または、普段使っている通信事業者が、旅行前に購入しておいて旅行先で使えるトラベルパスやトラベルプランを手頃な価格で提供している場合もあります。eSIMを使った国際ローミングの仕組みは、物理的なSIMを使ったローミングと同じです。
多くの通信事業者が、旅行中にiPadで直接購入できるデータプランのオプションを提供しています。該当する地域で利用可能なプランは、「設定」>「モバイルデータ通信」>「新規プランを探す」で確認できます。通信事業者は、データ通信量や利用期間が異なるさまざまなプランを用意しています。旅行前にプランを購入しておくこともできます。
通信事業者がプリペイドのデータプランのオプションを提供していて、旅行先に着く前に通信事業者のWebサイトやアプリで購入したり、着いてから空港にある通信事業者のカウンター、通信事業者のショップ、その他の場所で直接購入したりできる場合があります。現地の法規制に従い、購入時に本人確認書類(パスポートなど)の提示を求められる場合があります。詳しくは、各通信事業者にご確認ください。
eSIMのプリペイドプランを購入するという選択肢に加えて、海外に長期滞在する予定の場合は、後払いのアカウントを用意しておくのも1つの手です。世界各地のeSIM対応の通信事業者が、後払いのプランを提供しています。国や地域によっては、在住許可書、現地で開設した銀行口座、またはクレジットカードの提示を求められる場合があります。
1 iPadのご利用に際しては、ご契約先のワイヤレスサービスプロバイダのポリシーが適用されます。そのポリシーの中で、データプランの転送に関して制限が設けられている場合があります。詳しくは、ご契約先の通信事業者にお問い合わせください。どの通信事業者に問い合わせればよいか不明な場合は、iPadの「設定」>「キャリア」の順で選択してご確認ください。