watchOS 11のセキュリティコンテンツについて
watchOS 11のセキュリティコンテンツについて説明します。
Appleセキュリティアップデートについて
Appleでは、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最新のリリースについては、「Appleのセキュリティリリース」ページに一覧形式でまとめています。
Appleのセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性のCVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple製品のセキュリティに関するページを参照してください。
watchOS 11
2024年9月16日リリース
Accessibility
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ロックされたデバイスへの物理的なアクセスが可能な攻撃者が、アクセシビリティ機能を使って近くのデバイスを操作できる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2024-44171:Jake Derouin氏
Game Center
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:入力検証を強化して、ファイルへのアクセスの問題に対処しました。
CVE-2024-40850:Denis Tokarev(@illusionofcha0s)氏
ImageIO
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたファイルを処理すると、アプリが予期せず終了する可能性がある。
説明:入力検証を強化して、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2024-27880:Junsung Lee氏
ImageIO
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:画像を処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外アクセスの脆弱性に対処しました。
CVE-2024-44176: Trend Micro Zero Day Initiativeに協力するZeroPointer Labのdw0r氏、匿名の研究者
IOSurfaceAccelerator
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがシステムを予期せず終了させる可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2024-44169:Antonio Zekić 氏
Kernel
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがBluetoothに不正アクセスできる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2024-44191:Alexander Heinrich氏、SEEMOO、DistriNet、KU Leuven(@vanhoefm)、TU Darmstadt(@Sn0wfreeze)およびMathy Vanhoef氏
libxml2
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、プロセスが予期せずクラッシュする可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2024-44198:OSS-Fuzz, Google Project ZeroのNed Williamson氏
mDNSResponder
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリからサービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:ファイル処理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2024-44183:Olivier Levon氏
Safari
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツが、iframeのサンドボックス化ポリシーに違反する可能性がある。
説明:入力検証を強化し、カスタムURLスキームの処理における脆弱性に対処しました。
CVE-2024-44155:Suma Soft Pvt.Ltd.(インド、プネー)のNarendra Bhati氏(twitter.com/imnarendrabhati)
2024年10月28日に追加
SceneKit
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたファイルを処理すると、アプリが予期せず終了する可能性がある。
説明:サイズ検証を強化し、バッファオーバーフローに対処しました。
CVE-2024-44144:냥냥
2024年10月28日に追加
Siri
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:機微なデータをより安全な場所に移動することで、プライバシーの問題に対処しました。
CVE-2024-44170:K宝氏、LFY 氏 (@secsys)、Smi1e 氏、yulige 氏、Cristian Dinca 氏 (icmd.tech)、Rodolphe BRUNETTI 氏 (@eisw0lf)
WebKit
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
WebKit Bugzilla: 268724
CVE-2024-40857:Ron Masas氏
WebKit
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるWebサイトに、データをクロスオリジンで取得される可能性がある。
説明:"iframe" 要素にクロスオリジンの脆弱性がありました。この問題は、セキュリティオリジンの追跡を強化することで解決されました。
WebKit Bugzilla:279452
CVE-2024-44187:Suma Soft Pvt. Ltd.(インド、プネー)のNarendra Bhati氏(twitter.com/imnarendrabhati)
ご協力いただいたその他の方々
Kernel
Braxton Anderson氏、PixiePoint SecurityのFakhri Zulkifli氏(@d0lph1n98)のご協力に感謝いたします。
Maps
Kirin氏(@Pwnrin)のご協力に感謝いたします。
Shortcuts
"Tudor Vianu" National High School of Computer Science(ルーマニア)のCristian Dinca氏、Jacob Braun氏、匿名の調査者のご協力に感謝いたします。
Siri
Lakshmi Narain College of Technology Bhopal IndiaのAbhay Kailasia氏(@abhay_kailasia)、Rohan Paudel氏、匿名の研究者のご協力に感謝いたします。
2024年10月28日に更新
Voice Memos
Lisa B氏のご協力に感謝いたします。
WebKit
Oligo SecurityのAvi Lumelsky氏およびUri Katz氏、Eli Grey氏(eligrey.com)、Johan Carlsson氏(joaxcar)のご協力に感謝します。
2024年10月28日に更新
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