iPhoneの衛星経由のメッセージについて
iPhone 14以降(全モデル)では、携帯電話やWi-Fiの電波が届かないところでも、衛星通信を利用してiMessageやSMSメッセージを送信できます。
衛星経由のメッセージの仕組み
iOS 18以降では、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいる場合でも、衛星経由のメッセージによって、友人や家族とつながり*、iMessageとSMSでテキスト、絵文字、Tapbackを送受信することができます。
衛星通信に接続するには、空への視界が開けて、地平線がはっきりと見通せる屋外にいる必要があります。
衛星経由のメッセージは、米国とカナダで利用できます。iPhone 14以降(全モデル)のアクティベーション後、2年間無料でお使いいただけます。
*緊急時には、衛星経由のメッセージを使用しないでください。携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所で緊急事態が発生した場合は、代わりに、衛星経由の緊急SOS を使って、緊急通報サービスにテキストを発信してください。
衛星経由のメッセージでは、iMessageがエンドツーエンドで暗号化されるため、デバイス間でやり取りしているメッセージは、送信者と受信者以外は誰にも読むことができません。
電波が届かない場所に出かける前に
衛星通信接続デモを試しておく — 衛星通信への接続方法については、設定アプリ>「アプリ」>「メッセージ」で、「衛星通信接続デモ」をタップして確認してください。
iMessageをオンにしておく — 衛星経由でiMessageを使うには、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所に出かける前に、iMessageをオンにしておく必要があります。
緊急連絡先とファミリー共有を設定しておく — 電波が届かない場所にいる場合、あなたから先にメッセージしなくても、緊急連絡先とファミリー共有グループのメンバーはSMS経由であなた宛てにメッセージを送ることができます。衛星通信に接続すると、緊急連絡先とファミリー共有グループのメンバーからのメッセージを受信することができます。さらに、衛星経由の緊急SOSを使って緊急通報サービスにテキストを送信すると、緊急連絡先(およびあなたの現在地、緊急通報サービスとのメッセージのやり取りの記録)が救急隊員と自動的に共有されます。
連絡相手にiPhoneをアップデートしておいてもらう — 衛星経由でiMessageを受信するには、iOS 18以降が必要です。衛星経由でSMSメッセージに返信するには、相手がiOS 17.6以降を搭載したデバイス、またはApple製以外のデバイスを持っている必要があります。
衛星経由のメッセージを使う
携帯電話やWi-Fiの圏外であることをiPhoneが検知すると、衛星経由でメッセージを送受信できるというメッセージがロック画面に表示されます。それ以外の場合は、メッセージアプリを開くと、衛星経由のメッセージを使うよう促す通知が表示されます。
衛星通信に接続すると、衛星経由の緊急SOSを使って緊急通報サービスにテキストメッセージを送信するオプション、衛星経由のロードサービスを使って車のトラブルに関するサポートを受けるオプション、「探す」で衛星経由で位置情報を共有するオプションが表示されます(これらのサービスが利用可能な場合)。
メッセージを送信するには、メッセージアプリを開くだけです。メッセージの受信を開始するよう促すメッセージが表示された後(まだ受信していない場合)、衛星通信に接続してテキストを送信する手順が表示されます。iPhone 14 Pro以降をお持ちの場合は、画面上部のDynamic Islandに信号強度がドットの数で示され、接続を改善できる可能性がある場合は、矢印が表示されて、左または右に曲がるように指示されます。Dynamic Islandをタップして接続アシスタントを開くと、さらに詳しい情報を確認することができます。
衛星通信に接続してメッセージの受信を開始すると、あなたが受信を開始する前に緊急連絡先やファミリー共有グループのメンバーがあなた宛てに送っていたSMSメッセージが届きます。緊急連絡先または家族があなたとのチャットに戻って、吹き出しの下の「衛星経由で送信」をタップするまで、iMessageは受信しません。
衛星経由のメッセージは、送信に少し時間がかかる場合があります。空への視界が開けていて、地平線が見えるような理想的な条件下では、30秒ほどでメッセージが送信されますが、さほど葉が茂っていなくても木の下から送信した場合は1分以上かかる場合があります。葉が密に茂った木の下やその他の障害物に囲まれている場所では、衛星に接続できない可能性もあります。
メッセージアプリの機能によっては、衛星接続では利用できないものがあります。グループメッセージで写真、ビデオ、音声メッセージ、ステッカー、メッセージを送受信することはできません。
衛星経由でiMessageを送信できない場合(テキストの受取人がiOS 18を搭載していないiPhoneまたはApple製以外のデバイスを使っている場合や、最近iMessageをやり取りしていない場合など)は、衛星経由でSMSメッセージを使うことができます。
衛星通信機能にアクセスするためのほかの方法
携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいる場合は、接続アシスタントを通じて衛星通信機能を見つけることもできます。
コントロールセンター:iPhoneの右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開き、右側の
をタップします。「衛星通信」をタップし、「衛星経由のメッセージ」(または別の衛星通信機能)を選択します。設定アプリ:「設定」を開き、「衛星通信」をタップし、「衛星経由のメッセージ」(または別の衛星通信機能)を選択します。
携帯電話またはWi-Fiの電波を利用できる場合、「設定」には「衛星通信」のオプションは表示されません。コントロールセンターの「衛星通信」オプションを選択すると衛星通信接続デモが開きます。
電波が届く場所で衛星経由のテキストを受信する
携帯電話またはWi-Fiの電波が届く場所で、衛星経由のメッセージを使っている相手とメッセージをやり取りするには、以下の手順に従います。
iMessageのチャットに警告メッセージが表示され、相手が衛星経由でメッセージを受信していることが示されます。
「送信」をタップした後、吹き出しの下の「衛星経由で送信」もタップする必要があります。
あなたが相手の緊急連絡先またはファミリー共有グループのメンバーの場合は、相手から衛星経由のメッセージが届く前に、SMSメッセージを相手に送信することができます。相手が衛星経由でメッセージの受信を開始すると、あなたからのメッセージが届きます。
衛星経由のメッセージの対応状況
iOS 18以降を搭載したiPhone 14以降(全モデル)が必要です1。
携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいる必要があります。
有効なSIMが必要です。
衛星経由でiMessageを使うには、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所に出かける前に、iMessageをオンにしておく必要があります。衛星経由のSMSメッセージを使うには、ご加入先の通信事業者が対応している必要があります。
衛星経由のメッセージは、米国とカナダで利用できます。
ほかの地域での利用可能性は、政府機関による規制や必要な承認、その他の市場固有の必要条件によって左右されます。Appleは、より多くの地域で、できるだけ早くこれらの機能を提供できるよう努めています。
衛星通信接続は、アルメニア、ベラルーシ、中国本土、香港、マカオ、カザフスタン、ロシアで購入したiPhoneモデルでは利用できません。
Appleの衛星通信ネットワーク機能は、Globalstar, Inc.とその関連会社、またはサードパーティのネットワークプロバイダが提供しています。