Final Cut Pro 10.1 以降をバックアップする
Final Cut Pro 10.1 以降のアプリケーションとライブラリをバックアップする方法、プロジェクトをアーカイブする方法について説明します。
Mac で Final Cut Pro をアップデートする前に、Final Cut Pro アプリケーションの最新のコピーと既存のライブラリをバックアップしておいてください。そうすれば、必要に応じてファイルを別の Mac に移動して、それらのプロジェクトの作業を以前のバージョンの Final Cut Pro で継続できます。また、安全対策として、Final Cut Pro のファイルは定期的にバックアップしてください。
Final Cut Pro アプリケーションをバックアップする
現在お使いの Final Cut Pro アプリケーションのコピーをバックアップするには、以下の手順を実行してください。
「アプリケーション」フォルダに新規フォルダを作成します。アプリケーションの名前とバージョンをフォルダの名前にします (例:「Final Cut Pro 10.6.6」)。お使いの Final Cut Pro のバージョンを確認するには、アプリケーションを開いて、「Final Cut Pro」メニューから「Final Cut Pro について」を選択します。
「アプリケーション」フォルダで Final Cut Pro アプリケーションを選択します。「ファイル」>「“Final Cut Pro” を圧縮」の順に選択します。圧縮が完了するまでに、数分かかります。
圧縮された「Final Cut Pro.zip」ファイルを手順 1 で作成したフォルダに移動します。
zip ファイルが入っているフォルダをバックアップドライブに移動します。
ライブラリをバックアップする
Final Cut Pro のライブラリをバックアップするには、Time Machine などのシステム全体のバックアップソリューションを使うか、単純にライブラリを専用のバックアップドライブにコピーすることができます。後者は、オリジナルのメディア素材を、関連付けられたイベントやプロジェクトと一緒にライブラリ内に保管している場合 (管理対象メディア) に適しています。「ファイルを統合」コマンドを使って、外部メディアを管理対象のメディアとして同じライブラリ内にまとめておけば、簡単に移動またはアーカイブできるようになります。
メディアを保護するため、Final Cut Pro で使っているメディアファイルの保存先のストレージデバイスやパーティションとは別の場所にバックアップする必要があります。
プロジェクトをアーカイブする
短期的なソリューションとしてプロジェクトをアーカイブして、ストレージの空き容量を増やしたり、または長期的な保管の目的でアーカイブしておき、アップデートや用途変更が必要なときに戻すことができます。
アーカイブするライブラリで、1 つまたは複数のイベントまたは最終プロジェクトなどの項目を選択します。アーカイブに含まれるメディアは、ここで選択した項目によって違ってきます。
イベントを選択した場合は、プロジェクトに使われているかどうかにかかわらず、イベント内のすべてのメディアがアーカイブされます。
プロジェクトを選択した場合は、プロジェクトとそのプロジェクトに必要なメディアがアーカイブされます。この方が、アーカイブのサイズが小さくなります。
「ファイル」>「[項目] をライブラリにコピー」>「新規ライブラリ」の順に選択します。新しいライブラリの名前を入力し、新しいライブラリの保存先に移動して「保存」をクリックします。
表示されたウインドウで、下記のいずれかの操作を行います。
アーカイブをできるだけ小さくする場合は、「最適化されたメディア」と「プロキシメディア」のチェックボックスが選択されていないことを確認します。
最適化されたメディアやプロキシメディアを含める場合 (かつ、コピーの所要時間と保存容量が問題にならない場合) は、「最適化されたメディア」チェックボックス、「プロキシメディア」チェックボックス、またはその両方を選択します。
「OK」をクリックします。 新しいライブラリが (元のライブラリからストレージ設定を継承した状態で) ライブラリリストに表示されます。
新しいアーカイブライブラリの保存先を変更する場合は、ライブラリを選択し、「ファイル」>「ライブラリのプロパティ」の順に選択して (または「control + command + J」キーを押して)、「ライブラリのプロパティ」インスペクタを開きます。必要に応じて、適宜変更を加えます。
「統合」をクリックするか、または「ファイル」>「ライブラリファイルを統合」を選択してから「OK」をクリックします。
ライブラリ内で管理対象のメディアを統合すると、後で必要になるものがすべて入ったライブラリファイルが 1 つ作成されます。
外部の場所に統合する場合は、ライブラリと「Media」フォルダの 2 つの項目を移動することになりますが、後でこのメディアをより簡単に複数のエディタと共有できます (たとえば、ストレージエリアネットワーク上など)。
レンダリングファイルは、ライブラリ間でコピーされません。ライブラリを再び開いたときに再生成できます。
追加のファイルをアーカイブする
ライブラリのほかに、アーカイブが必要な項目がいくつかあります。これらは、新しいシステムを構成し、アーカイブしておいたライブラリを編集する場合に必要となるプロジェクトの要素です。
Motion テンプレート:「~/ムービー/Motion Templates/」に作成されるカスタムのモーションテンプレート
フォント:システムに含まれないカスタムのフォント
プラグイン:FxPlug エフェクト、Audio Units プラグイン、または特定のカメラ形式 (RED、Sony XAVC、Canon XF など) の再生を可能にするカメラメーカーのプラグインなど、プロジェクト内で使用されている他社製のプラグイン
最終プロジェクトのマスターメディアファイルと併せて、Final Cut Pro から書き出した最終プロジェクトの XML もアーカイブしておくことをお勧めします。この XML ファイルには、タイムラインで編集されたシーケンスについて、編集のタイミング、素材の参照、エフェクト、メタデータ、利用可能なその他の情報をすべて併せて記述した読み取り可能なテキストが含まれています。アーカイブの選択肢としては、EDL よりも情報が豊富で、後日プロジェクトをより正確に、完全に再作成することができます。XML ファイルの書き出し方法について詳しくは、「Mac 用 Final Cut Pro で XML を使ってプロジェクトを転送する」を参照してください。
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