Apple Vision Proと一緒にMacを使う
Mac仮想ディスプレイを使って、Apple Vision Proを自分専用の持ち運び可能なMacの5Kディスプレイとして使用する方法をご案内します。
始める前に
まず、お使いのMacがシステム条件を満たしていることを確認してください。
Mac仮想ディスプレイはmacOS 14 Sonoma以降を搭載したMacでお使いいただけます。
Mac仮想ディスプレイでワイド画面またはウルトラワイド画面を使うには、AppleシリコンおよびmacOS Sequoia 15.2以降を搭載したMacが必要です。また、Apple Vision ProにvisionOS 2.2以降が搭載されている必要があります。
次に、MacとApple Vision Proで以下を確認します。
同じApple Accountで両方のデバイスにサインインし、アカウントの2ファクタ認証をオンにします。
両方のデバイスでiCloudキーチェーンをオンにします。Macで、「システム設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」>「iCloudに保存済み」>「パスワード」に移動し、「iCloudパスワードとキーチェーン」をオンにします。Apple Vision Proで、「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」>「iCloudに保存済み」>「パスワード」に移動し、「iCloudパスワードとキーチェーン」をオンにします。
両方のデバイスでWi-FiとBluetoothをオンにします。
Mac仮想ディスプレイセッションを開始する
対応しているMacノートブックをお使いの場合、Mac仮想ディスプレイセッションを見ることで開始できます。Macデスクトップをお使いの場合は、まずコントロールセンターを開いてください。
Macノートブックの場合
Macノートブックが開いていて、ディスプレイがアクティブになっていることを確認します。
Apple Vision Proを装着した状態で、Macノートブックを見ます。
Macノートブックの上のビューに表示される「接続」ボタンをタップします。
Macノートブックの上に「接続」ボタンが表示されない場合は、次のセクションの手順に従ってください。
Macデスクトップコンピュータの場合
Mac仮想ディスプレイボタンをタップします。表示されない場合は、コントロールセンターボタンをタップしてください。
表示されるリストからお使いのMacを選択します。
Mac仮想ディスプレイでは、Apple Vision Proを一度に1台のMacにのみ接続できます。
Mac仮想ディスプレイの使い方
Macが接続されると、そのディスプレイがApple Vision Proのウインドウとして表示されます。Apple Vision Proワークスペースのすべてのウインドウと同様に、ウインドウの下部に表示されるウインドウバーをピンチしてドラッグし、Mac仮想ディスプレイを移動して、スペース内で近づけたり遠ざけたりすることができます。
ディスプレイの下隅に表示されるウインドウバーをピンチしてドラッグすることで、Mac仮想ディスプレイのサイズを変更したり、ウインドウのアスペクト比や解像度を変更したりできます。
Macコンピュータの内蔵キーボードとトラックパッド、または接続されたBluetoothキーボードとトラックパッド、マウスを使用して、Apple Vision Pro内でMacを操作します。
Macの音をApple Vision Proから出力する
Appleシリコン搭載のMacを使用し、デバイスがmacOS Sequoia 15.2以降とvisionOS 2.2以降にアップデートされている場合、Macのオーディオ(音楽、ビデオなど)がApple Vision Proのオーディオポッドから再生されます。通知などのシステムサウンドは、引き続きMacで再生されます。
ビデオ会議など音声入力を備えたMacアプリを使用している場合、音声はMacの内蔵マイクまたはMacに接続されているマイクを経由してルーティングされます。
Mac仮想ディスプレイのアスペクト比と解像度を変更する
macOS Sequoia 15.2以降とvisionOS 2.2以降では、「標準」「ワイド」「ウルトラワイド」のアスペクト比を選択できます。
Apple Vision ProでMacに接続します。
Macウインドウの上の「Mac仮想ディスプレイ」をタップします。
「標準」「ワイド」「ウルトラワイド」のいずれかを選択します。
「標準」のアスペクト比は16:9、「ワイド」は21:9、「ウルトラワイド」は32:9です。サイズを大きくすると、ディスプレイが曲線を描いてワークスペースを包み込みます。
画面の解像度を調整する
Mac仮想ディスプレイの解像度を調整するには、Macのシステム設定アプリで「ディスプレイ」をクリックし、解像度を選択します。設定可能なすべてのサイズを表示するには、「すべての解像度を表示」をオンにします。
Appleシリコン搭載のMacをお使いの場合、「標準」のアスペクト比で最大5K(5120 x 2880)の解像度でApple Vision Proに表示できます。Intelプロセッサの場合、Macは「標準」のアスペクト比で最大3Kの解像度で表示できます。
Appleシリコン搭載のMacをmacOS Sequoia 15.2以降にアップデートすると、「ワイド」のアスペクト比で最大3360 x 1440ポイント(6720 x 2880ピクセル)の解像度、「ウルトラワイド」で最大5120 x 1440ポイント(10240 x 2880ピクセル)の解像度で表示できます。
Macに複数のディスプレイを接続している場合、Mac仮想ディスプレイにはメインディスプレイとして設定されている画面だけが表示されます。
Macの入力デバイスを使ってvisionOSを操作する
Mac仮想ディスプレイセッションでは、Macコンピュータの内蔵キーボードとトラックパッド、または接続された入力デバイスを使用して、visionOSのアプリとコンテンツを操作できます。
もう1つのvisionOSウインドウを見ます。
Macのトラックパッドをタッチするか、接続されたマウスを動かします。見ている場所に円形のポインタが表示されます。
ポインタを使用してスクロールし、アイテムを選択して、Macのキーボードで入力できるテキストフィールドに移動します。
快適にお使いいただくためにMac仮想ディスプレイウインドウを調整する
Mac仮想ディスプレイをより快適にお使いいただくために、以下のヒントを試してください。
Mac仮想ディスプレイウインドウのサイズを大きくします。ディスプレイの下隅に表示されるウインドウバーをピンチしてドラッグすると、好みのサイズに変更することができます。
Apple Vision Pro内でMacディスプレイの解像度を変更します。Macのシステム設定アプリに移動し、「ディスプレイ」をクリックして、より快適に表示できる解像度を選択します。ほかのサイズも表示するには、「すべての解像度を表示」をオンにします。
Mac仮想ディスプレイを遠くに移動します。ディスプレイの下部に表示されるウインドウバーをピンチしてドラッグすると、ウインドウを遠ざけることができます。
環境を使っているときに、完全または部分的なイマーシブの度合いで、ディスプレイを遠ざけた方が快適かどうかを確認してください。visionOS 2以降で環境を使っている場合は、Macのキーボードに視線を向けると、環境を表示した状態でキーボードが見えます。
Mac仮想ディスプレイセッションを終了する
使用が終わったら、Macのディスプレイの下部にある閉じるボタンをタップして、コンピュータの接続を解除します。
Mac仮想ディスプレイが機能しない場合
お使いのApple Vision ProでMac仮想ディスプレイが機能しない場合の対処法