海外旅行中に iPhone で eSIM を使う
海外旅行中に eSIM を使う場合の選択肢とメリットについてご説明します。
旅行中に eSIM を使うメリットについて
eSIM は、iPhone を紛失したり盗まれたりしても取り出せないので、物理的な SIM よりも安全です。
eSIM なら、物理的な SIM カードを入手して持ち運び、入れ替えたり (そのせいで紛失しやすい)、郵送で届くのを待ったりする必要もありません。
対応モデルの iPhone なら、2 つの eSIM を同時に有効にしておくことができます。たとえば、自宅用の eSIM を 1 つと、旅行先用に別の eSIM を確保しておけます。
保存してある eSIM のうち、どれを有効にしておくか切り替えるのも、「設定」で選択を変えるだけなので簡単です。定期的に同じ場所に旅行する場合に便利な機能です。
必要なもの
iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降
iPhone が Wi-Fi ネットワークに接続されている必要があります。*
iPhone に SIM トレイがある場合は、海外旅行中に物理的な SIM と eSIM を両方とも使用できます。
iPhone の eSIM は中国本土では利用できません。香港やマカオでは、一部のモデルの iPhone が eSIM に対応しています。中国本土、香港、マカオでの 2 枚の nano-SIM を使ったデュアル SIM については、こちらの記事を参照してください。旅行で中国本土を訪れる際に、eSIM でプリペイドのデータ通信プランを利用したい場合、多くのグローバル対応のサービスプロバイダがそうしたプランを提供しています。
契約中の通信事業者を使って海外でローミングする
通信事業者の一部のデータ通信プランには、国際ローミングが料金内に含まれている場合があります。
または、普段使っている通信事業者が、旅行前に購入しておいて旅行先で使えるトラベルパスやトラベルプランを手頃な価格で提供している場合もあります。
eSIM を使った国際ローミングの仕組みは、物理的な SIM を使ったローミングと同じです。
ご契約先の通信事業者によっては、eSIM プランをデジタルで管理する機能や、必要に応じてデータ通信量を増やす機能も提供している場合があります。
詳しくは、ご契約先の通信事業者にお問い合わせください。
旅行先の国や地域で現地の通信事業者から eSIM を購入する
iPhone に SIM ロックがかかっている場合は、所定の通信事業者のサービスのみを使用できます。その通信事業者を通じて複数の eSIM やプランを追加できます。iPhone の SIM ロックが解除されているか調べるには、「設定」>「一般」>「情報」の順に選択します。iPhone の SIM ロックが解除されていれば、「SIM ロック」の横に「SIM ロックなし」と表示されます。別の通信事業者で使えるように iPhone の SIM ロックを解除する方法については、こちらの記事を参照してください。
多くの通信事業者がプリペイドプランのオプションを提供していて、旅行先に着く前に通信事業者の Web サイトやアプリで購入したり、着いてから空港にある通信事業者のカウンター、通信事業者のショップ、その他の場所で直接購入したりできます。eSIM をデジタルでアクティベートする手順 (QR コードや通信事業者のアプリを使用するなど) を通信事業者が教えてくれます。現地の法規制に従い、購入時に本人確認書類 (パスポートなど) の提示を求められる場合があります。通信事業者のこうしたプリペイドオプションを使った方が、より手頃な価格で現地のデータ/音声/テキストプランを利用できる可能性があります。詳しくは、各通信事業者にご確認ください。
eSIM のプリペイドプランを購入するという選択肢に加えて、海外に長期滞在する予定の場合は、後払いのアカウントを用意しておくのも 1 つの手です。世界各地の eSIM 対応の通信事業者が、後払いのプランを提供しています。国や地域によっては、在住許可書、現地で開設した銀行口座、またはクレジットカードの提示を求められる場合があります。
iPhone には、8 個以上の eSIM を保存しておいて、必要に応じてすぐに使えます。対応モデルの iPhone では、同時に 2 つの eSIM を使えます。通信事業者の手数料がかかる場合があります。詳しくは、通信事業者にお問い合わせください。
グローバル対応のサービスプロバイダからプリペイドのデータ eSIM を購入する
多くのグローバルサービスプロバイダがプリペイド式のデータプランを提供しています。これらのプランを利用すれば、旅行先の 190 を超える国や地域でつながっていられます。通信事業者は、データ通信量や利用期間が異なるさまざまなプランを用意しています。旅行前にプランを購入しておくこともできます。
海外滞在中は、データ専用の eSIM を副回線として使えます。また、対応モデルの iPhone では eSIM を 2 つ有効にしておけます。
データ専用の eSIM を追加してモバイルデータ通信に利用する場合も、主回線はそのまま機能します。たとえば、旅行中に自宅用の主回線をそのままキープしておいて、データ専用 eSIM プランを副回線として設定できます。
データ回線を選択するには、「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」を表示します。旅行中も引き続き FaceTime、iMessage、その他のアプリを使って、VoIP 通話をかけたりメッセージを送信したりできます。
「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」で、自宅用の回線のデータローミングのオン/オフを切り替えることもできます。通信事業者の手数料がかかる場合があります。
米国で購入した iPhone 14 モデル以降を別の国や地域に在住時に使う場合
米国で購入した SIM ロックフリーの iPhone 14 モデル以降は、世界中の 100 の市場で、iPhone の eSIM に対応した 400 を超える通信事業者でアクティベートできます。通信事業者にお問い合わせの上、ご利用のデータ通信プランで eSIM を使えるか確認してください。また、各国で iPhone が対応している周波数帯も確認してください。
多くのグローバルサービスプロバイダは、世界の各国/各地域で長期利用できるプリペイド式の eSIM データプランも用意しています。
* iPhone 14 以降の eSIM 専用モデルは、Wi-Fi ネットワークに接続していなくてもアクティベートできます。