iCloudストレージを管理する
iCloudのストレージが足りなくなったら、簡単にストレージを管理して空きを作ることができます。また、iCloud+にアップグレードする方法もあります。
iCloudを設定すると、無料で5GB分のストレージを自動的に利用できるようになります。この容量は、iCloudバックアップを作成する、写真やビデオをiCloud写真に保存する、iCloud Driveで書類を最新の状態で同期したりするなど、さまざまに活用できます。iCloudストレージをどのくらい使っているのかは、デバイスの「設定」や iCloud.com でいつでも調べることができます。容量が不足してきたら、いつでもストレージを管理して空き領域を増やしたり、iCloud+にアップグレードしたりできます。
デバイス本体の容量とiCloudのストレージの容量の違いについて、詳しくはこちらの記事を参照してください。
iCloudの空き容量を増やす
iCloudストレージが容量不足になると、デバイスがiCloudにバックアップされなくなり、新しい写真やビデオもiCloud写真にアップロードされなくなります。iCloud Driveやその他のiCloudアプリがデバイス間で同期されなくなり、iCloudメールアドレスでのメールの送受信ができなくなります。
不要になったコンテンツを削除して、iCloudストレージの空き容量を増やせます。ただし、削除する前に、iCloudに保存している情報をアーカイブまたはコピーしておくとよいでしょう。
使っていないコンテンツを削除するには、以下からカテゴリを選択し、それぞれの手順に従ってください。
「あなたへのおすすめ」を確認する
iOS 17またはiPadOS 17以降を搭載したiPhoneまたはiPadのストレージが不足してきた場合は、iCloudの設定で「あなたへのおすすめ」を開きます。ここから、写真、大きなファイル、古いバックアップなど、不要になったものを削除できます。
設定アプリを開き、自分の名前をタップしてから、「iCloud」をタップします。
「あなたへのおすすめ」をタップし、表示されるオプションのいずれかをタップして、画面の指示に従ってストレージの空き容量を増やします。
希望するオプションが「あなたへのおすすめ」に表示されない場合でも、iCloudから特定のコンテンツを手動で削除できます。
iCloudバックアップのサイズを減らす
iPhoneやiPadをiCloudにバックアップする際、デバイス上の重要な情報の多くは自動的にバックアップされます。多くのアプリは、インストールした後で自動的にiCloudにバックアップされます。使わなくなったアプリのバックアップをやめたり、古いiCloudバックアップを削除したりして、iCloudバックアップのサイズを減らし、iCloudの空き容量を増やせます。
iCloudバックアップの対象となるものについて詳しくはこちら
iPhone、iPad、Apple Vision Proでバックアップするアプリを選択する
設定アプリを開き、自分の名前をタップしてから、「iCloud」をタップします。
「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」をタップし、「バックアップ」をタップします。
使っているデバイスの名前をタップします。
バックアップの必要がないアプリをオフにします。
「オフにする」をタップして確定します。
「オフにする」を選択してアプリの削除を確定すると、そのアプリに対してiCloudバックアップがオフになり、その情報がiCloudからすべて削除されます。
一部のアプリは常にバックアップされ、オフにすることはできません。
バックアップを削除してデバイスのiCloudバックアップをオフにする
使用中のデバイスの古いiCloudバックアップや、もう使わない古いデバイスのバックアップは削除できます。iCloudで作成したバックアップは、iCloudバックアップを無効にした後、またはiCloudバックアップの使用を停止した後も180日間はご利用になれます。デバイスの復元に使用中のバックアップは削除できません。
iPhone、iPad、Apple Vision Pro
設定アプリを開き、自分の名前をタップしてから、「iCloud」をタップします。
「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」をタップし、「バックアップ」をタップします。
バックアップを削除したいデバイスの名前をタップします。
「オフにしてiCloudから削除」をタップし、「オフにして削除」をタップして確定します。
バックアップを削除すると、そのiPhone、iPad、またはApple Vision ProのiCloudバックアップもオフになります。デバイスのiCloudの設定画面でiCloudバックアップをオンに戻すことができます。
Mac
Appleメニュー >「システム設定」の順に選択します。
ユーザ名をクリックし、「iCloud」をクリックします。
「管理」をクリックし、「バックアップ」を選択します。
いずれかのデバイスバックアップを選択し、削除ボタン(「—」)をクリックして削除します。バックアップをオフにしてiCloudからそのデバイスのバックアップをすべて削除する場合は、確認メッセージが表示されるので「削除」を選択してください。
バックアップを削除すると、そのデバイスのiCloudバックアップもオフになります。デバイスのiCloudの設定画面でiCloudバックアップをオンに戻すことができます。
Windowsパソコン
「ストレージ」をクリックします。
リストに表示される項目の中から「バックアップ」を選択します。
いずれかのデバイスバックアップを選択し、「削除」をクリックします。バックアップをオフにしてiCloudからそのデバイスのバックアップをすべて削除する場合は、確認メッセージが表示されるので「削除」を選択してください。
バックアップを削除すると、そのデバイスのiCloudバックアップもオフになります。デバイスのiCloudの設定画面でiCloudバックアップをオンに戻すことができます。
iCloud写真で写真を削除する
iCloud写真は、iCloudストレージを使用して、すべての写真とビデオをお使いのすべてのデバイスで最新の状態に保ちます。不要になった写真とビデオをいずれかのデバイスの写真アプリから削除すれば、iCloud上の空き容量を増やせます。
削除する前に、まだ残しておきたい写真やビデオを必ずバックアップしておいてください。iCloud写真をお使いの場合、1台のデバイスで写真やビデオを削除すると、同じApple Accountでサインインしているほかのすべてのデバイスでも削除されます。
以下の手順にそって、iCloud写真から写真やビデオを削除してください。iCloud写真を使っていない場合は、代わりに写真ライブラリから写真を削除できます。
iCloud共有写真ライブラリに参加している場合、共有ライブラリに追加された写真の分は、その共有ライブラリを作成したユーザのストレージ容量としてのみカウントされます。自分のiCloudストレージを消費しているアイテムを削除するには、個人用ライブラリが表示されていることを確かめてください。
iPhone、iPad、Apple Vision Pro
写真アプリを開きます。
「すべて」または「すべての写真」をタップします。
「選択」をタップし、削除したい写真またはビデオを選択します。
をタップし、「写真を削除」または「ビデオを削除」をタップします。
iCloud写真を使っていない場合
iCloud写真を使っていない場合は、写真ライブラリがiCloudバックアップに含められます。iCloudバックアップのうち写真ライブラリが占めている容量を確認するには、以下の手順を実行してください。
設定アプリを開き、自分の名前をタップしてから、「iCloud」をタップします。
「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」をタップし、「バックアップ」をタップします。
使用中のデバイスの名前をタップし、「写真ライブラリ」の情報を確認します。
写真のバックアップのサイズを減らすには、写真やビデオをコンピュータに保存してから、デバイスを手動でバックアップします。デバイスに写真やビデオを残しておく場合は、「バックアップ」で「写真」をオフにするか、iCloud+にアップグレードしてストレージを増量できます。保存しておく必要がない写真は削除できます。
写真アプリを開きます。
削除する写真を選択します。
をタップし、「写真を削除」をタップします。
Mac
写真アプリを開きます。
削除する写真とビデオを選択します。
キーボードの「delete」キーを押し、「削除」をクリックして確定します。
iCloud.com
iPhone、iPad、Apple Vision Pro、またはコンピュータから iCloud.com にサインインします。
写真アプリを選択します。
削除する写真またはビデオを選択します。
複数の写真やビデオを選択するには、「選択」をタップしてから(iOS、iPadOS、visionOSの場合)、または、「command」キー(Macの場合)または「Ctrl」キー(Windowsの場合)を押しながら、項目を選択していきます。
すべてを選択するには、「Command + A」キー(macOSの場合)または「Ctrl + A」キー(Windowsの場合)を長押しするか、「すべてを選択」をタップします(iOS、iPadOS、visionOSの場合)。
をタップまたはクリックし、「削除」をタップまたはクリックします。
削除した写真やビデオは、30日以内であれば、「最近削除した項目」アルバムから復元できます。「最近削除した項目」からすぐにコンテンツを削除したい場合は、「選択」をタップして、削除する写真/ビデオを選択します。詳細ボタンをタップし、「削除」をタップしてから「このiPhoneから削除」をタップします。iCloudストレージの上限を超えた場合は、削除した写真やビデオはデバイスからただちに削除され、「最近削除した項目」からも復元できなくなります。
iCloud Driveのフォルダやファイルを削除する
iCloud Driveに保存しておくフォルダやファイルの管理や削除は、iPhone、iPad、Apple Vision Pro、Mac、Windowsパソコンから行えます。ほかの人が共有しているフォルダに参加している場合、その分の容量は自分のiCloudストレージを消費しません。
iPhone
ファイルアプリを開いて「ブラウズ」をタップします。
「場所」で「iCloud Drive」をタップします。
フォルダを削除するには、詳細ボタンをタップし、「選択」をタップして、削除するフォルダを選択してから「削除」ボタンをタップします。フォルダ内のファイルなど、ファイルを削除するには、そのフォルダをタップして開きます。
をタップし、「選択」をタップして、削除するファイルを選択します。「削除」をタップして、すべてのデバイスのiCloud Driveから、そのファイルまたはフォルダを削除します。
削除したフォルダおよびファイルは、「最近削除した項目」に30日間保管されます。
iPadまたはApple Vision Pro
ファイルアプリを開いてサイドバーを表示します。
「場所」で「iCloud Drive」をタップします。
フォルダを削除するには、「選択」をタップし、削除するフォルダを選択してから「削除」をタップします。フォルダ内のファイルなど、ファイルを削除するには、そのフォルダをタップして開きます。次に、「選択」をタップして、削除するファイルを選択します。
「削除」をタップして、すべてのデバイスのiCloud Driveから、そのファイルまたはフォルダを削除します。
削除したフォルダおよびファイルは、「最近削除した項目」に30日間保管されます。
Mac
Finderを開いて、「iCloud Drive」フォルダに移動します。
ファイルをゴミ箱にドラッグするか、Mac上の別のフォルダに移動します。ゴミ箱に移動したファイルは、「最近削除した項目」に30日間保管されます。
Windowsパソコン
Windows用iCloudをインストールしたWindowsパソコンでは、WindowsエクスプローラーでiCloud Driveのファイルを管理できます。ファイルまたはフォルダをWindowsエクスプローラーにピン留めするか、以下の手順にそって「iCloud Drive」フォルダをWindowsエクスプローラーに追加し、iCloud Driveからファイルを削除できます。
Windows用iCloud をダウンロードしてインストールします。
Apple Accountでサインインします。
「iCloud Drive」をオンにします。
iCloud Driveフォルダに移動し、削除するフォルダまたはファイルを選択します。
「削除」をクリックします。削除したファイルは、「最近削除した項目」に30日間保管されます。
iCloud.com
iCloud.com にサインインし、iCloud Driveアプリを選択します。
削除するファイルを選択し、
をタップまたはクリックして、「選択したアイテムを削除」をタップまたはクリックします。削除したファイルは、「最近削除した項目」に30日間保管されます。
メッセージでテキストや添付ファイルを削除する
iCloudでメッセージを利用している場合、送受信したテキストメッセージと添付ファイルはすべてiCloudストレージを消費します。写真、ビデオ、ファイルなど、不要になったテキストや添付ファイルを削除して、空き容量を増やせます。
iPhone、iPad、Apple Vision Proでメッセージや添付ファイルを削除する
メッセージスレッドで、削除したいメッセージの吹き出しや添付ファイルをタッチしたまま長押しします。
「その他」をタップします。
をタップし、「メッセージを削除」をタップします。
連絡先やチャットから複数の添付ファイルを削除する
メッセージチャットで、画面の上部に表示されている連絡先(相手)の名前をタップします。
「写真」セクションで「すべて表示」をタップします。
「選択」をタップし、削除したい画像をタップします。
「削除」をタップし、「添付ファイルを削除」をタップして確定します。
チャットを丸ごと削除する
削除したいスレッドを左にスワイプします。
をタップします。
確認のため、もう一度「削除」をタップします。
Macでメッセージや添付ファイルを削除する
メッセージのスレッドを開きます。
削除するメッセージの吹き出しを「control」キーを押しながらクリックします。
「削除」を選択し、「削除」をクリックして確定します。
連絡先やチャットから複数の添付ファイルを削除する
メッセージのスレッドを開きます。
をクリックし、「写真」セクションまでスクロールします。
添付ファイルを1つクリックし、続いて「command」キーを押しながら複数の添付ファイルを選択します。
「control」キーを押しながらクリックするか右クリックして、「削除」を選択します。
確認のため「添付ファイルを削除」をクリックします。
チャットを丸ごと削除する
「control」キーを押しながらスレッドをクリックします。
「削除」または「チャットを削除」を選択します。
確認のため、「削除」をクリックします。
メッセージを削除してメールを管理する
iCloudのメールアカウントからメールメッセージを削除すれば、iCloudストレージの空き容量を増やすことができます。iPhoneまたはiPadからMacまたはWindowsパソコンにメールメッセージを移動することもできます。移動したメールメッセージの分量はiCloudのストレージとして加算されなくなります。
以下の手順でアカウントからメッセージを削除してください。サイズの大きいファイルが添付されたメッセージを削除する方が、単純なテキストメールを削除するよりも空き容量を増やせます。
iPhone、iPad、Apple Vision Pro
デバイスからiCloudメールを読めるように設定してある場合は、どのメールボックスからでもメッセージを削除して、ゴミ箱を空にすれば、空き容量を増やせます。
メッセージの上を左にスワイプして、そのメッセージを削除します。
「メールボックス」を表示して、「ゴミ箱」フォルダを選択します。
メッセージを1通ずつ削除するには、各メッセージを左にスワイプします。全部まとめて削除するには、「編集」をタップし、「すべてを選択」をタップしてから「削除」をタップします。確認のため「すべて削除」をタップします。
MacまたはWindowsパソコン
MacのメールアプリやWindowsパソコンのMicrosoft Outlookなど、デスクトップのメールアプリでiCloudメールを使っている場合は、以下の手順を実行してください。
Macのメールアプリ:不要なメッセージを削除したら、「メールボックス」>「削除済み項目を消去」の順に選択して、メニューからiCloudのメールアカウントを選択します。確認のため「消去」をクリックします。
Microsoft Outlook 2010~Outlook 2016(Windows):不要なメッセージを削除します。Outlookでは、次にOutlookを閉じて再起動したときにメッセージが完全に削除されます。
iCloud.com
iCloud.com にサインインします。
「メール」を選択し、「ゴミ箱」フォルダを選択します。
メッセージを1通ずつ削除するには、削除するメッセージを選択し、
を選択します。複数のメッセージを削除するには、削除したいメッセージを選択し、「削除」を選択します。
ボイスメモを削除する
iCloudのボイスメモアプリを使うと、音声録音した内容がiCloudに保管されます。容量が足りなくなってきたら、ボイスメモを削除できます。
iPhone、iPad、Apple Vision Pro
ボイスメモアプリを開き、「すべての録音」をタップします。
削除するボイスメモを選択し、
をタップします。「最近削除した項目」をタップし、「編集」をタップしてボイスメモを選択してから、「削除」をタップします。
「完全に削除」をタップして確定します。
Mac
削除したいボイスメモを選択します。
をクリックします。
「最近削除した項目を表示」を開いて、「すべて削除」または「削除」をクリックします。
確認のため、「完全に削除」をクリックします。
iCloudからFaceTimeのデータを削除する
iCloudからFaceTimeを削除すると、FaceTimeアプリのすべてのデータと、電話アプリの特定のデータ(留守番電話やFaceTimeのビデオ/オーディオメッセージなど)が削除されます。iCloudからFaceTimeを削除した場合、そのデータは復元できません。ソフトウェアのバージョンによっては、iCloudからFaceTimeを削除する前にFaceTimeからビデオメッセージを書き出して、写真アプリに保存することができます。FaceTimeのビデオメッセージを書き出す方法については、こちらの記事を参照してください。
iPhone、iPad、Apple Vision Pro
設定アプリを開き、自分の名前をタップしてから、「iCloud」をタップします。
「ストレージ」または「アカウントのストレージを管理」をタップします。
「FaceTime」をタップし、「iCloudからデータを削除」をタップします。
Mac
Appleメニュー >「システム設定」の順に選択します。
ユーザ名をクリックし、「iCloud」をクリックします。
「管理」>「FaceTime」の順にクリックし、「iCloudから削除」をクリックします。
iCloudに保存している情報のアーカイブまたはコピーについて詳しくはこちら
iCloudからAppleインビテーションのデータを削除する
Appleインビテーションでイベントを作成すると、背景画像やゲストがRSVPに返信したときに追加された画像は、主催者のiCloudストレージに含まれることになります。主催者は、iCloudストレージを解放するために、作成したイベントを削除できます。イベントを削除すると、参加者はイベントとそれに関連するほとんどの情報にアクセスできなくなります。参加者が共有アルバムまたは共有プレイリストに参加している場合は、写真アプリや音楽アプリにある情報にアクセスできます。
「設定」でiCloudストレージからAppleインビテーションのデータを削除すると、主催しているすべてのイベントが削除されますが、参加しているイベントは削除されません。データを削除するには、各イベントから退出する必要があります。
iPhoneまたはiPadでイベントを削除するには
Appleインビテーションアプリを開き、イベントを選択します。
右上隅にある
をタップし、「イベント設定」をタップします。「イベントを削除」をタップし、もう一度タップして確定します。
iCloud.comでイベントを削除する方法について詳しくはこちら
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