iOS 12.5.5 のセキュリティコンテンツについて
iOS 12.5.5 のセキュリティコンテンツについて説明します。
Apple セキュリティアップデートについて
Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、「Apple セキュリティアップデート」ページに一覧形式でまとめています。
Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。
iOS 12.5.5
CoreGraphics
対象となるデバイス:iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch (第 6 世代)
影響:悪意を持って作成された PDF を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2021-30860:The Citizen Lab
Core Telephony
対象となるデバイス:iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch (第 6 世代)
影響:サンドボックス化されたプロセスが、サンドボックスの制約を回避できる可能性がある。Apple では、リリース当時にこの脆弱性が悪用された可能性があるという報告を把握していました。
説明:検証を強化し、デシリアライゼーションの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-31010:Citizen Lab および Google Project Zero
WebKit
対象となるデバイス:iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch (第 6 世代)
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性が悪用された可能性があるという報告について把握しています。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30858:匿名の研究者
XNU
対象となるデバイス:iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch (第 6 世代)
影響:悪意のあるアプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。Apple では、この脆弱性を悪用したエクスプロイト (攻撃) が確認されている旨の報告を受けています。
説明:ステート処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30869:Google Threat Analysis Group の Erye Hernandez 氏、Google Threat Analysis Group の Clément Lecigne 氏、Google Project Zero の Ian Beer 氏
Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。