Compressor の問題を解決する
Compressor で問題を切り分け、トラブルシューティングを行い、解決する方法をご案内します。
以下の推奨手順を表示されている順序で試していき、問題を切り分け、解決に至るまで続けてください。先に進む前に、Compressor のカスタム設定や、アップデートしようとしているバージョンの Compressor をバックアップしておいてください。
1. Mac を再起動する
Mac を再起動すると、Compressor に関連するシステムリソースがリセットされます。Mac を再起動するには、Apple メニュー () >「再起動」の順に選択します。その後、Compressor を開き直して、問題を再現してみてください。
2. 外付けデバイスの接続を外す
外付けのデバイスが互換性を欠いたり誤動作したりしているせいで、Compressor で問題が起きることがあります。外付けのドライブを以下の要領でテストしてください。
Mac をシステム終了します。
キーボードとマウス以外のすべての外付けデバイスの接続を外します。
NVRAM をリセットします。この作業は、外付けデバイスの接続をはじめて外すときにだけ必要です。
Compressor を開いて、問題を再現してみます。問題が解決した場合は、デバイスを一度に 1 台ずつ接続し直してみて、問題が再発するまで続けます。再接続後に Mac の再起動が必要なデバイスについては、再接続した後で Mac を再起動してください。
問題が特定のデバイスを接続したときにだけ起きる場合は、そのデバイスのアップデートまたは修理が必要だと考えられます。詳しいサポートについては、メーカーにお問い合わせください。
3. マニュアルを確認する
Compressor ヘルプを参照し、Compressor が正常に動作しているか確かめてください。警告メッセージやエラーメッセージに表示される主な用語を Compressor ヘルプで検索できます。
4. システム条件を確認する
コンピュータが Compressor のシステム条件を満たしているか確認してください。
5. Compressor が最新の状態であることを確認する
プロジェクトをトランスコード中の場合は、Compressor をアップデートする前に仕上げておいてください。続いて、Compressor のカスタム設定や、アップデートしようとしているバージョンの Compressor をバックアップしておきます。
最新バージョンの Compressor を使っているか確認するには、Apple メニュー () >「App Store」の順に選択し、ツールバーの「アップデート」をクリックします。アップデートが提供されている場合は、「アップデート」ボタンをクリックしてダウンロードし、インストールしてください。
6. 「プロ向けビデオフォーマット」のインストールを検証する
「プロ向けビデオフォーマット」のインストールを検証してください。
7. メディアとデバイスの互換性を調べる
対応するメディアフォーマット、デバイス、外付けストレージデバイスのフォーマットを使っていることを確認してください。サポートについては、デバイスのメーカーにお問い合わせください。デバイスのソフトウェアアップデートが提供されている場合は、メーカーの指示に従って、デバイス (カメラや外付けストレージデバイスなど) のファームウェアをアップデートするか、デバイスのドライバ (インターフェイスなど) をアップデートしてください。
8. ソフトウェアの対応性を確認する
Compressor で他社製のプラグインやその他のソフトウェアをお使いの場合は、お使いのバージョンの Compressor との互換性があるかどうかを確認します。開発元にお問い合わせください。アップデートが提供されている場合は、開発元の指示に従い、ソフトウェアをアップデートしてください。アップデートが公開されていない場合、互換性のあるバージョンが公開されるまでは、開発元の推奨する方法でプラグインを削除しておいてください。
9. 別のユーザアカウントでテストする
Mac で別のユーザアカウントを使い、Compressor を開きます。別のユーザとしてログインしてみると、問題の挙動が特定のユーザの設定やファイルに関係しているかどうかを見極める上で参考になります。
10. 新しいバッチでテストする
ほかのプロジェクトで正常に使えることを確認済みのメディアを使って新しいバッチを開始します。動作確認済みのメディアだと問題が起きない場合は、支障の出ているバッチで使っていたメディアが問題に関係していると考えられます。メディアの入手元から新しいコピーを取得してください。
動作確認済みのメディアが手元にない場合は、Final Cut Pro や Motion を使って作成できます。
Final Cut Pro では、プレースホルダを使用すると、Final Cut Pro の追加コンテンツに入っているサウンドエフェクトを使い、Apple ProRes 422 マスターファイルとして共有できます。
Motion では、Motion 補足コンテンツを使い、QuickTime ムービーとして書き出します。
11. 「Compressor」フォルダを削除する
「Compressor」フォルダを削除して、問題が解決するか試します。Compressor を削除する前に、Compressor のカスタム設定を以下の要領でバックアップしておいてください。
ホームフォルダの「ライブラリ/Application Support/Compressor/Settings/」に移動します。
「control」キーを押しながら「Settings」フォルダをクリックして、「"Settings" を圧縮」を選択します。
作成された .zip ファイルを別の場所 (たとえば「デスクトップ」) に移動します。
「Compressor」フォルダを削除するには、以下の手順を実行してください。
Compressor で、「Compressor」>「環境設定」の順に選択し、「自分のコンピュータ」をクリックします。
「ほかのコンピュータが自分のコンピュータ上でバッチを処理することを許可します」が無効になっていることを確認します。
Compressor を終了します。
Finder で、「option」キーを押しながら「移動」>「ライブラリ」の順に選択します。
「Application Support」フォルダから、「Compressor」フォルダをゴミ箱にドラッグします。
Mac を再起動します。
Compressor を起動します。
Compressor の環境設定ウインドウに戻り、「ほかのコンピュータが自分のコンピュータ上でバッチを処理することを許可します」を有効にしてから、環境設定ウインドウを閉じます。
12. 「Apple Qmaster」フォルダを削除する
Compressor バージョン 3.5 または 4.0 〜 4.0.7 を以前 Mac にインストールしていた場合は、「Apple Qmaster」フォルダが残っている場合があり、これは削除する必要があります。
Compressor 4.0 〜 4.0.7 については、以下の手順を実行してください。
Compressor を終了します。
Finder で、「option」キーを押しながら「移動」>「ライブラリ」の順に選択します。
「Application Support」フォルダから、「Apple Qmaster」フォルダをゴミ箱にドラッグします。
Mac を再起動します。
Compressor 3.5 については、以下の手順を実行してください。
Compressor を終了します。
ハードディスクの最上位から「ライブラリ」フォルダを開き、「Application Support」フォルダを開きます。「Apple Qmaster」フォルダをゴミ箱にドラッグします。
Mac を再起動します。
13. Compressor の環境設定をリセットする
環境設定をリセットしても、プロジェクトや、プロジェクト内のメディアには影響しません。ただし、環境設定にカスタムの設定を加えていた場合、そうした設定内容はデフォルトの設定にリセットされます。
環境設定をリセットする前に、「Compressor」>「環境設定」の順に設定し、具体的な設定内容を書き留めておいてください。その後、カスタム設定を以下の要領でバックアップしておきます。
ホームフォルダの「ライブラリ/Application Support/Compressor/Settings/」に移動します。
「control」キーを押しながら「Settings」フォルダをクリックして、「"Settings" を圧縮」を選択します。
作成された .zip ファイルを別の場所 (たとえば「デスクトップ」) に移動します。
Compressor 4.3 以降で環境設定をリセットするには、以下の手順を実行してください。
Mac を再起動します。
Finder で、「option」キーを押しながら「移動」>「ライブラリ」の順に選択します。
「Application Support」フォルダから、「Compressor」フォルダをゴミ箱にドラッグします。
「ライブラリ」フォルダに戻り、「Preferences」フォルダを開きます。次の 2 つのファイルを探してください。
com.apple.Compressor.plist
com.apple.Compressor.LSSharedFileList.plist
これらのファイルをすべてゴミ箱にドラッグします。
Mac を再起動します。
問題を再現してみます。問題が解消した場合は、Compressor の環境設定を開いて、カスタム設定を適用し直してください。必要に応じて、バックアップしておいた「Settings」フォルダを復元します。
14. Compressor を削除して再インストールする
問題が解決しない場合は、Compressor を削除してから再インストールします。
Finder の「移動」メニューで「アプリケーション」を選択します。
Compressor を探し、ゴミ箱にドラッグします。
Mac App Store から Compressor を再インストールするか、バックアップから復元します。Compressor をバックアップから復元する場合は、保存されている場所から「アプリケーション」フォルダにドラッグするか、Time Machine バックアップから Compressor を復元してください。
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